
季節は巡り、気が付くといつの間にか秋。それにしても月日の経つのは早い。この秋は…僕が生まれてから四十四回目の秋である。自分の人生もいつの間にか折り返し地点を過ぎ、人生の選択肢も次第に限られてきて、行き着く先がなんとなくぼんやりしつつも、見え隠れしている。人生は山あり谷あり、いつがピークなのか、それは時間が経ってみなければわからない。とある橋の上から川を覗いてみると、ちょうどピークを迎えた紅葉が目に飛び込んできた。その鮮やかさに思わずはっと息を呑む。紅葉のピークはせいぜい二日か三日程度。あまりにも短い輝きだ。一瞬の輝きの時間に比べ、芽吹きから紅葉までに費やされたその時間の永さといったら…。人生とは案外そういうものなのかもしれない。川の流れに耳を澄ますと時の流れを急かしているようにさえ感じてしまった。
生出道憲 oide michinori
1961年12月28日宮城県生まれ。福島県会津地方及び中通りなどを中心に活動をするちょっと謎めいた自然・風景写真記録人。




























