
今冬は想定外の大雪で各地では甚大な被害が発生した。降り積もった雪を見ながら、春の訪れを心待ちにしていた多くの人にとって、桜の季節を迎え、はじめて身も心も解放されたことだろう。
そして今年も種蒔き桜が花を付けた。お堂の建つ高台に地元の住人が山桜を採ってきて植えたと伝えられている。通称「ウエンデの桜」。樹齢は約140年。
桜の傍には幾つかの墓地がある。きっとご先祖様にも春の訪れを喜んでほしいという思いがあったのだろう。
この桜を見ながら農作業が徐々に始まる。季節の恵みへ感謝すると同時にご先祖様へ思いを馳せる。そしていま生きている喜びを噛み締める。
春というのは元来そういう季節なのだろう。
生出道憲 oide michinori
1961年12月28日宮城県生まれ。福島県会津地方及び中通りなどを中心に活動をするちょっと謎めいた自然・風景写真記録人。




























